100選♪これだけは聴いておこう♪ クラシック音楽



3大バレエ音楽


たくさんあるバレエ音楽の中でも傑作といわれているのが、チャイコフスキーが作曲した、
ロマンチックな『白鳥の湖』
魔法の世界の『眠りの森の美女』
軽快で幻想的な『くるみ割り人形』

この3つでしょう。

当時バレエ音楽は、あまり音楽的創作に値しないと思われていたようですが、チャイコフスキーだけは興味を持っていました。
彼は、10歳の時に見たグリンカの『皇帝に捧げた命』から劇場音楽に目覚め、ずっとオペラを手がけていましたが、 バレエ音楽の依頼を引き受けたのを機会に、バレエ音楽を次々と作曲します。

まず『白鳥の湖』が最初に作られました。この作品のストーリーは劇場監督や、振り付け師、バレリーナ、チャイコフスキーたちが 考えたものだそうです。
そして『眠りの森の美女』、『くるみ割り人形』と作られました。『眠りの森の美女』はシャルル・ペローのおとぎ話を基に、 『くるみ割り人形』は、ドイツの作家、ホフマン作の物語が基になっています。

音楽だけを聴いても楽しいですが、やはりバレエと一緒に観るのが一番わかりやすくて堪能できると思います。



3大バレエ音楽 作曲:チャイコフスキー

『白鳥の湖』    Listen
主人公ジークフリートは、魔法によって姿が白鳥になった美しい王女オデットに、永遠の愛を誓います。
舞踏会の場面ではハンガリーの踊りをはじめ、色とりどりの踊りが繰りひろげられますが、 魔法使いはジークフリートをたぶらかして、王女との約束を破らせます。
悲嘆にくれた王子は、王女の許しを請うために湖に駆けつけます。
結末はさまざまで、ジークフリートの腕の中でオデットが息絶えるというのもあれば、 ジークフリートが魔法使いと闘って呪いを解くというもの、
また、ジークフリートとオデットが波間に身を投げ、湖底で永遠に結ばれるというのもあります。

『眠りの森の美女』    Listen
洗礼式で「紡ぎ針で指を刺して死ぬ」と邪悪なカラポスに呪いをかけられるオーロラ姫の物語です。
リラの精のはからいで死は免れますが、王女は100年間眠り続けることになります。
魔法の森を抜けて、姫のもとにたどり着いたデジレ王子の接吻によって王女は目を覚まし、二人はめでたく結ばれます。
結婚祝いの宴には、長靴をはいたネコをはじめとする童話の主人公や、森の動物たちが出席します。

『くるみ割り人形』    Listen
クリスマス・イブ、両親がツリーの飾り付けをしていると、部屋の中に風変わりな紳士のドロッセルマイヤー議員が、 ぜんまい仕掛けの等身大の人形を持ってやってきてクララに踊りを披露します。
そしてくるみ割りの形をした人形をプレゼントします。
その晩クララはくるみ割り人形を探しに行くと、ハツカネズミの王様が率いるネズミの大群が現われます。
ネズミと戦うために、くるみ割り人形はおもちゃの兵隊を集め戦争が始まりますが、クララはスリッパでハツカネズミの王様を叩き、 くるみ割り人形を救います。
するとくるみ割り人形はハンサムな王子に変身し、クララをお菓子の国へ連れて行きます。

お菓子の国に到着したクララは、こんぺい糖の精の歓迎を受けて、異国の踊り子たちから、スペインはチョコレート、 中国はお茶、アラビアはコーヒーなど、それぞれのごちそうでもてなされます。
最後はツリーの下でクララがくるみ割り人形を胸に抱えたまま眠っていて、一夜の夢が終わったというのが一般的です。

クリックするとメディアプレーヤーで 視聴できます。演奏:カラヤン・ベルリンフィル



CD&DVD&本紹介

題名
演奏者
曲目
一言
カラヤン・ベルリンフィル『白鳥の湖』
『眠りの森の美女』
『くるみ割り人形』
ハイライトだけですが、これでも十分です。
―DVD―
くるみ割り人形*バレエ
キーロフ・バレエ『くるみ割り人形』 DVD
耳で聴くだけでなく、目で追いながら音を聴くと音楽に溶け込みやすくなるので楽しいです。
―DVD―
キーロフ・バレエ『眠れる森の美女』 DVD
―DVD―
ウィーン国立歌劇場バレエ団『白鳥の湖』 DVD
くるみわり人形
モーリス・センダック絵本センダックの独特のイラストが見応えあり
リスベート ツヴェルガー朗読CD付絵本悲劇の物語をハッピーエンドに書き換えて描く美しい大人の絵本です。
あまり本に馴染みのない方には、読むきっかけになりますし、大人へのプレゼントにも最適です。
眠れる森の美女 ペーパームーン叢書
デュラック絵本イラストレーターのデュラック絵本
*商品購入は写真(またはタイトル)をクリックして下さい。購入・視聴に関してはこちら
*この曲のCD・DVDはクラシック・ライブラリーでも たくさん紹介しています。



ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840〜1893)

こちらで紹介しています。


連弾譜

全音楽譜出版社の『ピアノ絵本館』から出ている連弾の楽譜は、やさしく編曲されています。
曲はバイエル程度〜ツェルニー30番程度で、、 本の中はおもしろい絵がついていて、物語も書かれていて、楽譜+絵本になっています。
見て、読んで、弾いて、3拍子の楽しみ方ができるので、ぜひシリーズでそろえてみられてはいかがでしょうか?




♪ピアノ絵本館シリーズ♪


 






バレエの黄金時代

チャイコフスキーの魅惑的な作品郡によって頂点に達したバレエですが、最初に栄えたのは15世紀のルネサンス時代のイタリア宮廷でした。
宮廷では貴族たちが社交儀礼としてダンスを習得し、スペクタクル的な祝祭の舞踊を好んでいました。
当時はバレエを踊るのは男性に限られていましたが、1681年に四人の女流舞踏家が男性独占の舞台の伝統を破る事になります。
とはいえ、その時代の社会における男女の地位を反映し、男性と女性では舞踊法も衣装も異なり、 女性の踊り手は重たい衣装で足を長く隠して優雅に着飾った格好で踊り、男性は動きやすい衣装だったので、 躍動的にかつ優雅に踊る事ができました。
18世紀になりバレエがドラマを演じるための独立した芸術と考えられるようになり、バレエもロマン主義に入っていきます。
ロマン主義の特徴は、これまでにない厳しい感情表現と、従来の芸術で重んじられ厳密な規則からの解放で、 バレエがロマン主義時代を創始したのは、振付師ではなく、女性の踊り手、バレリーナたちでした。
バレリーナは爪先で踊るようになり、バレエの花形で、別世界から現われた何かのように見られるようになります。
そして男性の踊り手はバレリーナを支える補助的な役目にすぎなくなりました。
19世紀後半になり、ロシアでバレエが新たに完成の極みに達しましたが、当時のロシア・バレエ界には、  優れたバレリーナがおらず、この踊り手不足をイタリアから招いて埋めていました。
そのあと国外からやってきたイタリア人踊り手たちを支えたロシア・バレエ団は優れたバレエ団に成長します。











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