100選♪これだけは聴いておこう♪ クラシック音楽



 

牧神の午後への前奏曲


まさにフランス音楽って雰囲気の作品です。
この曲はフランスの詩人ステファン・マラルメの「牧神の午後」という長大な詩にインスピレーションを受けて、 フランス人作曲家のドビュッシーが作曲しました。

当初は「前奏曲」「間奏曲」「終曲」の3部構成の予定が、「前奏曲」でマラメルの詩を全部語ってしまい、 曲の出来もあまりにもすばらしかったので、「前奏曲」だけで完成になったそうです。

なんだかぼやけた感じの、あまりパッとしない曲ですが、
神牧が見た、”ニンフ(妖精)との戯れ”の夢の光景が、そのまま音となってうまく表現されています。

漫画「のだめカンタービレ」では、9巻にこの『牧神の午後への前奏曲』が出てきます。



牧神の午後への前奏曲 作曲:ドビュッシー

曲は笛(フルート)の音で、けだるい感じで始まります。
後はマラルメの詩「牧神の午後」の絵の中の世界が繰り広げられます。

マラルメの「牧神の午後」の詩
「けだるい昼下がり、草むらにまどろんでいる牧神(パン)が目を覚ます。
彼は笛を吹きながら、夢見心地である。
そして、水辺で水浴びをしていたニンフ(妖精)のことを思い出す。
ニンフの素肌に情熱を感じ、おもわず抱きしめたくなり、手を伸ばす。
しかし彼女の幻影は消える。
さらに彼は空想の世界を広げ、愛の女神ヴィーナスを抱擁する・・・。
やがて幻影は消え去り、砂上に横たわったパンは、再び眠りまどろみ始める・・・」

ギリシャ神話に出てくる、牧神(ギリシア神話名では"パン"、ローマ神話名では"ファウヌス")は、 上半身は人、下半身はヤギの姿で葦笛を持つ。





オススメCD

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題名
演奏者
曲目
備考
牧神の午後への前奏曲、海 〜ドビュッシー : 管弦楽名曲集
ミュンシュ
ボストン交響楽団
海、夜想曲等 ミュンシュの自然な息遣いが聞こえるような名演奏
Listen収録曲が多少異なります。
デュトワ
モントリオール交響楽団
海、バレエ《遊戯》等ミュンシュの弟子デュトワの演奏。
Listen
カラヤン
ベルリンフィル
牧神の午後への前奏曲等 カラヤンのアダージョ・シリーズの夏版
Listen
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クロード・ドビュッシー(1862-1918)

1862年8月22日、パリ近郊のサン・ジェルマン・アン・レーで生まれます。
9歳のとき、パリ・コミューンの戦火を逃れた先で初めてピアノの手ほどきを受けました。
1873年からパリ音楽院に学び、その後スイスやイタリア、ロシア、イタリアに遊学しました。
パリに戻った後は印象派芸術家との交流を通して印象主義音楽を確立しました。
第一次世界大戦中の1918年3月25日、がんのためパリにて没。



「のだめカンタービレ」

大ブームの漫画、「のだめカンタービレ」(二ノ宮 知子著)は、クラシックを題材にしたクラシック音楽コメディ!!です。
クラシック音楽を知らなくても、読むとクラシック音楽が聴きたくなります。クラシックの好きなかたにもオススメです。

のだめカンタービレ (11) のだめカンタービレ (12) のだめカンタービレ (13)

この漫画のレビューはこちらで。

のだめカンタービレSelection CD Book
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