100選♪これだけは聴いておこう♪ クラシック音楽 |
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まさにフランス音楽って雰囲気の作品です。
この曲はフランスの詩人ステファン・マラルメの「牧神の午後」という長大な詩にインスピレーションを受けて、
フランス人作曲家のドビュッシーが作曲しました。
当初は「前奏曲」「間奏曲」「終曲」の3部構成の予定が、「前奏曲」でマラメルの詩を全部語ってしまい、
曲の出来もあまりにもすばらしかったので、「前奏曲」だけで完成になったそうです。
なんだかぼやけた感じの、あまりパッとしない曲ですが、
神牧が見た、”ニンフ(妖精)との戯れ”の夢の光景が、そのまま音となってうまく表現されています。
漫画「のだめカンタービレ」では、9巻にこの『牧神の午後への前奏曲』が出てきます。
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牧神の午後への前奏曲 作曲:ドビュッシー
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曲は笛(フルート)の音で、けだるい感じで始まります。
後はマラルメの詩「牧神の午後」の絵の中の世界が繰り広げられます。
マラルメの「牧神の午後」の詩
「けだるい昼下がり、草むらにまどろんでいる牧神(パン)が目を覚ます。
彼は笛を吹きながら、夢見心地である。
そして、水辺で水浴びをしていたニンフ(妖精)のことを思い出す。
ニンフの素肌に情熱を感じ、おもわず抱きしめたくなり、手を伸ばす。
しかし彼女の幻影は消える。
さらに彼は空想の世界を広げ、愛の女神ヴィーナスを抱擁する・・・。
やがて幻影は消え去り、砂上に横たわったパンは、再び眠りまどろみ始める・・・」
ギリシャ神話に出てくる、牧神(ギリシア神話名では"パン"、ローマ神話名では"ファウヌス")は、
上半身は人、下半身はヤギの姿で葦笛を持つ。
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